NEW!!ドメーヌ・プティ・プセ

2025.07.08

【ワイン新入荷!】
フランスのアルザスからドメーヌ プティ プセが入荷しました!

【生産者情報】
アルザスの小さなワイナリー、ドメーヌ プティ プセのジェラール ブレスは、「当たり前を疑う」ができている造り手だ。
もし私が誰かに、「彼はどんな人ですか?」と尋ねられたら、彼のことを次の二つの言葉で説明するだろう。

ひとつは「無邪気さ」
そしてもうひとつは「よい直感」

彼の無邪気さは、そもそも彼がなぜワイン造りを続けているのかを紐解くとよくわかる。

ある時、ジェラールが祖父との思い出の畑を引き継ぐことになった。ただ、その畑は1ヘクタールにも満たない小さなものだった。アルザスという土地で、そんな小さな畑で生計を立てるのは難しく、だからたいていの人は畑を誰かに貸すか、あるいは売ってしまう。それがこの世界での「当たり前」のルールだ。

だが、ジェラールはそうしなかった。彼は会社員として働き続けながら、自分の手でワインを造る道を選んだ。彼のことを記事にした地元の新聞によると、彼は朝4時に起きて畑に向かい、会社での仕事が終わってから再び畑に戻る日々を送っていたという。

現代風に言うとダブルワーク。でもその言葉の持つ、どこか乾いた響きとは裏腹に、彼はその生活を楽しんでいたに違いない。なぜならそれは、彼にとってのウェルビーイング、つまり「心地よく生きる」ための、ごく自然な選択だったからだ。家族との思い出が詰まったその場所に立つこと自体が、彼にとってはどんな利益にも代えがたい価値を持っていた。

このワインは、商業的な価値やセオリーではなく、自分が造りたいアートと向き合った、彼の「無邪気さ」と「よい直感」の、見事な勝利だと言える。

《白》🍷ラス・デザス22🍇(ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、シルヴァネール、シャスラ他)

《白》🍷オーセロワ20🍇(オーセロワ)